徳島県立
阿波十郎兵衛屋敷


阿波人形浄瑠璃の拠点で伝統芸能の素晴らしさお楽しみください。人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」は、一六九八年に罪状も明らかにされないまま藩の政策上の犠牲となって処刑された庄屋、坂東十郎兵衛の名を借りて、お家騒動の物語に仕立てたものと言われてます。阿波十郎兵衛の屋敷跡であり、「傾城阿波の鳴門」ゆかりの場所なのです。阿波十郎兵衛屋敷では、国の重要無形民族文化財「阿波浄瑠璃」を毎日上演しています。また、展示室では、阿波人形浄瑠璃の特色や木偶人形の展示をご覧いただけます。
周辺案内

■十郎兵衛松
阿波十郎兵衛屋敷から東へ400メートルほどの場所に、老木の松が一本静かに立っています。
かつては30メートルを超える高さがありましたが、昭和36年(1961)の第2室戸台風により破損しました。
この場所は明治の初め頃まで刑場であり、板東十郎兵衛はこの地で処刑されました。
その折、十郎兵衛に恩顧を受けていた者が真夜中秘かに彼の遺骸を地中深く埋め、墓標代わりに植えた松が生長したものと伝えられています。
この松は十郎兵衛松と呼ばれ、藩政末期には、ひときわ高くそびえる松が交易船の入港の目印になりました。
船行く人々は義人十郎兵衛を偲んだと言われます。
当時の十郎兵衛松は台風により枯れています。現在のものは3代目。


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